最近読んで、ランニングに関する興味深い内容が多かった2冊の本を紹介します。
1冊目は、BORN TO RUNという本です。
メキシコに住む長距離を走るのが速い民族と
100キロ以上を走るウルトラマラソンの
アメリカでも有名なランナー達がレースをするというのが主旨なのですが
中には幾つも一般のランナーにもためになる話が出てきます。
シューズのソール(クッション)は薄い方が、厚いものよりケガをする可能性が低いという統計が出ていて
同じように、価格が安く、性能も低いシューズや履き古してボロボロのシューズの方が
高性能なシューズ、きれいなシューズよりもケガをする可能性が低いという統計が出ていること。
踵で着地するのは、走り方としては間違いで
着地の衝撃をしっかり受け止めて力に変えるには、足裏全体で着地しないといけないと言われています。
ソールが厚かったり、シューズの性能が良いと、油断して着地が疎かになり
それがゆくゆくはケガに繋がるということのようです。
そして2冊目はEAT & RUNです。
1冊目の中にも出て来る、アメリカのウルトラランナーがこれまでの半生を振り返る話です。
こちらで気になったのは、1分間のビート数(リズム)がだいたい90bpmの曲を聴きながら走り
そのリズムに合わせて走れば、疲れにくく長時間走れるという話。
これも、1冊目で挙げた話と重複する所で、歩幅が広くなると自然と踵着地になってしまい
疲労しやすく長時間は走れなくなってしまう。
ですが、90bpmという少し速いリズムに合わせるように走ろうとすると、
自然と体の真下に着地して、歩幅が狭くなり、疲れにくくなるということです。
これは実際に試してみましたが、本当にそうでした。
最初は今までとは歩幅が違うのでリズムに合わせるのが難しいですが、合ってくるととっても走りやすいです。
走った後の疲労も、やはり少なく感じます。
それだけ、今までは歩幅が広かったんだなあという実感です。
日本人の骨格には、ストライドの大きさで稼ぐ走り方よりも
歩数で稼ぐ走り方が合ってるという話も聞いたことがありますので
理に適っているのでしょう。
取り上げた点以外にもたくさん興味深い事が書かれています。
レベルや頻度に関わらず、ランニングをする方であれば誰でも
参考になり、読んだら走りたくなる内容だと思うのでおすすめです。