サッカーのワールドカップでアルゼンチンが優勝しました!
僕は中学生の頃からアルゼンチンが好きなんです。
こんな嬉しいことはないので、今回はちょっと長めに語ります。
好きになったきっかけは、中学1年の時に観たフランスワールドカップです。
ドリブル突破とパスワークをちょうどいい塩梅に融合した、見ていて面白いサッカーに加えて、相手に怪我させることもためらわず、がんがん身体をぶつけに行く勝ちにこだわるプレーに心を奪われました。
中でもバティストゥータという選手は、引退した今でも1番好きなサッカー選手です。
日本戦でゴールを決めた選手なので見覚えがある方も多いのでは?
さらに、熱いサポーターも好きになったきっかけです。
中には家や家具を売ったり借金までして、人生をかけて現地に応援に来るサポーターもいるくらいなのに(今回も帰りの費用がないサポーターもいるみたいです)、「ちゃんと試合見てる?」と言いたくなるくらい歌いながら飛び跳ねて、その空間を楽しんでいる感じが最高です。
2006年のドイツ大会でメッシが出てきた時には今後メッシを中心にしたら優勝も期待できると思っていました。
しかしその後の前回までの3大会では、優勝候補に挙げられても試合内容は全然面白くなく、結果も散々でした。
チームメートもその時々の世界的に有名な選手たちなんですが、僕の印象ではそんな1流の選手たちだからこそ、よりメッシの凄さを感じ取ってしまい
自分で突破するよりも、なんでも出来るメッシにとにかく任したほうが良いと判断している感じで
攻撃はメッシが突破するかしないかの1点のみになっていました。
そんなにメッシって凄いんだと改めて感じた点でもありますが、こんなにメッシに頼りっきりになるなら、メッシが引退するまでは優勝は無いだろうなと思っていました。
しかし今大会。
アルゼンチンのメンバーは過去の大会と比べて世界的に有名な選手が少なくて、今後の活躍が期待されている若い選手が大半でした。
これを見て、僕は今までの大会よりは期待できるかもと思いました。
なぜなら今までの大会の、メンバーの認知度と結果が伴わないことの逆説で
若い選手だからこそ自分の名前を売りたい、メッシに優勝させたいという意気込みが良い方向に向かえば、結果も期待できるのではと思ったからです。
その期待通り、他の選手とは明らかに飛び抜けて上手い、ワールドカップで過去1番のメッシのプレーと、時にはメッシを囮にも使い、「戦術メッシ」だけではない面も作った若手のがんばりで優勝しました!!!
決勝では一時2ー0でリードしていましたが、
僕が見てきたこれまでの6大会のアルゼンチンの、どんなに願っても簡単には思い通りにはならない境遇と、今大会全体の下馬評や途中までの試合の流れが突然ひっくり返ることが多い状況に「これはすんなり勝てないかも」と思っていて、2−2に追いつかれた時には悲しみや焦りなはく、「やっぱりか」という感じでした。
それに、2−0のまま優勝しても「フランスの調子が悪かっただけ」と言う人もいたと思うので、せっかく待ちになった優勝なので、誰にも文句を言われない完璧な形で優勝して欲しかったというのもありました。
ただ、3−3からPKにまでもつれるとは思ってもみませんでしたが。ドラマが過ぎます。
でもまさか本当に優勝できるとは!
昨年心臓の疾患で志半ばで引退した親友アグエロに
肩車されながらカップを掲げるメッシの嬉しそうな顔を見ると、今までの苦悩が報われたんだなと思ってこっちまで嬉しくなりますし、ウルっときます。
そしてアルゼンチン国民は、これまでの優勝国とはちょっとレベルの違う喜び様が凄まじい。
優勝後、アルゼンチンのブエノスアイレスの広場には100万人が集まりみんなで歌いながら飛び跳ね、
優勝パレードでは沿道に400万人が集まり、人が集まりすぎて選手が乗ったバスが進まなくなり中止になったそうです。
こんな光景見たことないです。
みんな期待と落胆を繰り返して、本当に長い間優勝を心待ちにしていたんだと伝わってきます。
日本の活躍もあって、とても楽しかったワールドカップですが、最後の最後にありえないくらいドラマチックな決勝が見れて大満足です。
こんなに早く優勝の瞬間を見れるとは思っていなかったので、非常に嬉しくて、優勝して以降幸福な気持ちがずっと続いています。
おそらく半年くらいは死なない程度であれば
轢かれても笑顔で許せそうなくらいです。
いつか日本もアルゼンチンのように、国民みんなで喜べる優勝をできる日が来ると良いなあと思っています!